御手洗水源・娑婆神峠・娑婆神橋
2021/1/31(日) 晴
今日の最高気温は15°、出発時の気温8°と絶好のポタリング日和に、目的地を宇城市小川町の御手洗水源・娑婆神峠として出かける。
国道3を南下し、右手のパン工場を過ぎ正面に大型ショッピングモールの看板を見る辺りから左折し、田圃の中を山の方向に向かう。道と並行して左側に用水路が走っているのでこの上流近くに水源があるだろうと見当つけて走る。
少し行き過ぎたようで、県道を北へ少し戻って小野部田小学校辺りから右折し、高速道路を潜った所に御手洗水源(写真1参照)がある。
説明板(写真2参照)では、「・・・懐良親王が御手を洗われたからこの名があるという。水源は奥深く九州山地西麓の伏流水とも考えられる・・・」とある。
山側に古墳とも見える塚(写真3参照)がある。
塚頂に地蔵尊等の石碑(写真4参照)が三体鎮座している。左側の碑には梵字が見える。
御手洗水源を後にして県道に戻り、北へ少し走り県道244の標識を見て右折する。県道の坂を上って、「熊本県指定文化財十一面観音」案内標識を過ぎて少し上った左側に、「娑婆神峠」の標識(写真5参照)がある。
説明板(写真6参照)は、「・・・古い昔は、小野部田から豊福にかけて山裾まで海だったので、娑婆神峠が北へ通ずる幹線路でした。文献によると、白髪山、さばき髪山、鯖神嶺などの名称があるように、伝説、信仰跡の豊かな峠です。天正(1573~1592)以前は、人馬が越え難かったのを鰐瀬の僧が発願し里人と協力して、石畳の道路つくりました・・・相良十八代の義陽がこの峠を越え・・・西南の役でも戦場となりました・・・」とある。
この標識の所から本道を逸れ旧道に入る。少し行った所で沢をコンクリート橋で渡る。その横に草生した古い橋(写真7参照)がある。
もしかして・・・と下から覗くと石橋(写真8参照)だった。娑婆神橋か。但し石が整形された石で、現代に復元された橋かもしれない。
道が舗装されていたのは、この橋を渡った所までだった。案内標識もあった事だから石畳は近いのではないかと、草生した道を行く。やがて風倒木が道を塞ぐ様になり自転車を担いで歩く。事態はますます悪化し進めなくなり、自転車を引っ張り上げながら崖をよじ登り、崖上を走る道路に出た。そこが現在の娑婆神峠(写真9参照)だった。
峠には、地蔵尊等五体の石碑(写真10参照)が、コンクリート製の台座に鎮座して御座る。
藪払いがしてある部分があったのでコンクリート擁壁を登り山に入ってみた(写真11参照)が、古道か木材搬出跡かの区別がつかないので「石畳」を諦めて、現在時刻14時過ぎに帰途に就く。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)31km→御手洗水源36km→熊本(自宅)
所要時間6.5時間(実5時間) 総計67km 走行累計38,237km